Lotus 124は、DPSの豊かなパウダースキーの伝統をさらに進化させたモデルです。15年以上にわたるテストを経て誕生した第5世代のLotus 124は、先細りのノーズと比較的低く緩やかなロッカーを採用。雪面への素早い滑走を求める経験豊富なパウダースキーヤーにとって理想的なスキーです。

バランスの取れたフレックスプロファイルは、オープンパウダーフィールドでの大きな半径のサーフィーターンや、ハイスピードエアでの力強いターンを誘うように最適化されています。森の中のお気に入りの秘密基地に潜り込む時も、機敏な反応が必要な時はターンを短くすることも可能です。日が深く、ストークが高まっている時、Lotus 124はまさに頼りになるボードです。

25年にわたるパウダースキーの革新が、現在のCarbon Lotusスキーのラインへと繋がりました。このスキーは、広いウエスト幅、ロッカー、リバースサイドカット、そしてスプーンテクノロジーを駆使することでパウダースキーのデザインに革命をもたらし、DPSはベベルチップを採用した初のスキーとなりました。

Carbon Lotusの素材は、一つ一つがクラス最高のものだけを厳選しています。私たちは、素材の性能特性、強度、耐久性、そして持続可能性の指標を徹底的に検証しています。目指すのは、パワフルでエネルギッシュ、そして安定したパウダースキーを作ることです。さらに、信頼性が高く、長寿命であることも重要です。10年前に購入したスキーが山を駆け下りる姿を見るたびに、私たちは本当に興奮します。

■サイズ/ｍｍ　チップ（141）/センター（124）/テール（131）
■有効エッジ　55％
■回転半径　23ｍ
■重量　2,125g
■長さ　185cm

※今季モデルより、ファントムが施工されています。

≫モデルのルーツについて
世界的に有名なエクストリームスキーヤーであるシェーン・マッコンキーは、ヴォラント社のピーター・ターナーらエンジニアチームと共に、水上スキーの形状から直接着想を得て、2001年リバースサイドカットとリバースキャンバーの両方を備えた世界初のスキー「スパチュラ」を開発・製造した。
スパチュラはステンレス製のトップシートを採用していたため重量はあったが、剛性に優れ、滑走者の動きを制限することなく、雪と一体化するような感覚を生み出した。これは、パウダーを流体として捉え、板をしならせる必要はないという思想に基づいている。
ヴォラント解散後、シェーンはK2と共に「ポンツーン」を製作した。しかし、K2では量産化を前提にトップシートにグラスファイバーを採用する方針を貫いたため、シェーンはヴォラント時代にピーターと共に手がけたスパチュラの方が、浮力と流動性の点で優れていると評したという。
一方、ピーター・ターナーはヴォラント解散後、ステファン・ドレイクが創設したDB SKIS（後のDPS SKIS）に合流。スパチュラの思想を受け継ぐモデルDPS SKIS「SPOON」が誕生した。SPOONは、雪との摩擦を極限まで減らし、浮遊感と流動性を追求した実験的なモデルである。
その思想を継承しつつ、サイドカット形状を採用し、さらにフレックスの最適化を施すことで、より多様なコンディションに対応できる汎用性の高い仕様となったのが、現在第5世代を迎えている「LOTUS 124」である。
LOTUS 124は、面でターンするようなサーフィーな滑りはもちろん、ツリーランでのショートターンにも対応し、コンディションを限定しない柔軟性を備えている。ゲレンデからビッグマウンテンまで、滑走者の感性に応じて自在に楽しめる、DPSの思想と技術が融合したオールラウンドモデルである。